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Everyday I Have The Blues

勘違い

ここまでを読んで頂いたパフォさんの中にこう思っている方が多いのではないかと思う。
「そんな難しくて面倒くさいこと考えてないよ。私には他人事。」
実はこれが一番怖いのかもしれない。
人気もなくて稼げないうちは大した問題じゃない。そこそこ収入が上がってくるようになると、知らず知らずの内にスレてしまうのだよ。
悲しいことに当の本人が一番気づかない。

地域差もあるが、普通にアルバイトしたとして時給幾らになるだろう。主婦のパートなんて可哀相なもんだ。
片やライブチャットはと言えば、パソコンの前でおしゃべりして時給3,500円前後。パーティー・チャットで何人も入室したらリアル風俗のおねぇさんもびっくりだ。どう考えたって普通じゃない。
「精神的負担を考えれば当然の給与水準」とお考えのパフォさんも居るようだが、その言葉を彼氏や亭主や両親にそのままそっくり言えるもんだろうか。

プロとしての覚悟があるわけでもない。素人の気軽さで飛び込んで、その素人くささを歓迎する男たちにチヤホヤされる高給バイト(稼げるパフォは、の話だけどね)。勘違いしないで居られるほうが不思議。

どんな勘違いかと言うと、、、、、
リアルでもてているわけではない、
の一語に尽きるだろうか。

一番わかりやすいのが主婦。主婦だというだけで世の男性からチヤホヤされることなど滅多にない彼女たちでさえ、この世界ではアイドル気分を味わえる。どんなに容姿が良かろうとリアルではありえない話。主婦のストレスの一因でもあるわけだが、だからこそ平穏な家庭と社会生活が保たれているわけで(笑)
会ってもいない女性にお熱になる思い込みの激しい男たちであっても、単にチヤホヤしてくれるだけならこんな楽しいことはない。ましてお金も入ってくる。

営業後のホステスさんと飲みながらの会話、、、、
「ねぇ、私ってこの世界向いてないと思う?」
「みんな何度かそう思うらしいよ。でもそう言ってたのが嘘のような娘もいる。」
「んー、早いうちに辞めようかなと思って。」
「どうしたいか大体自分で決めてるの?背中押して欲しいだけ?」
「自分でもよくわかんない。」
「この世界に染まりたくないっていう気持ちがあるんだったら、そういう気持ちがあるうちに決心したほうがいいかもね。」
「確かにちょっと怖いんだよね。」
「奴ら、おねんねできるかもと思ってチヤホヤしてるだけだから。」
「そうそう。頭にくる客多いよぉ。」
「それに気づかず勘違いしてる娘も多いよね。自分はもてるんだ、って。」
「いるいる。その顔でかよ、って娘。すごい強気だから笑っちゃうよ。」
「男をなめるようになっちゃうんだよ。世の中そんな男ばかりじゃないんだけどね。」
「うん。嫌なものいっぱい見てる気がする。」
「その上、金銭感覚がおかしくなったら終わりだよね。辞めるに辞められない。」
「普通に仕事したら、私ぐらいの年の女の子でこんな給料考えられないもんね。それってすごい魅力だったんだけどね。はじめは。」
「自分をしっかりもってない娘は危ないよ。流されるから。水商売で長続きしている人って地道にやっている人ばっかりだよ。くだまいてる★★新聞のお偉方よりずっと尊敬できる。」
「あ、そいつ知ってる。最低だわ、あいつは。」
・・・・・・・・・・以下、朝方までぐだぐだと・・・・・・・・・・・

彼女が水商売から足を洗ったのはそれから半年後だった。
「今日でこの街最後なんだ。」
「そうなんだ。淋しくなるね。今度はお客として飲みにきなよ。」
「うーん、きっともう来ないと思うな。」
by junec1 | 2005-10-20 09:51 | ライブチャット
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