Everyday I Have The Blues

カテゴリ:あの日( 10 )

男心、女心 その3

憧れの君はどうしても誘えない。玉砕が怖い。彼女は別格なのだ。
それじゃ、その代わりは誰でもいいのか、と言えば、そんなわけもない。
憧れの君を除けば、二番手の彼女しか考えられなかった。マフラーの一件は何の関係もないし、友達であるとかも、関係ない。
好きなんだかどうなんだか、はっきりしないけど、やたら気になるクラスメイトって居なかったろうか?

「一緒に映画行かないか?」
足がガクガク震えた。立っていられず、そばの机にへたり込む。
「えー、何の?」
「★★★★」
「だけど、まずいよ。」
「何が?」
「だって、私友達だから。★★の気持ちわかってるだろ?」
「オレが映画行きたいのはアンタだから。」
この、自分でも予期していなかった一言で、スイッチが入ってしまった。もう行くしかない。引き下がれない。教室の一角に居る憧れの君も眼に入らない。
「モテる男はつらいな。」
「やめろよな、そういう言い方。」
「でも、やっぱりまずいよ」
そこから先は堂々巡り。かなり長い時間話したが、とうとう、ウンとは言わなかった。
長い時間説得(笑)していると、いつの間にか強気になってくる(爆
私は勝手に時間と場所を設定して、彼女に告げた。
「待ってるから。」

小心者ゆえ、おそらく来ないだろう、とネガティブに考えていた。
しかし、      来た!!!
怖いわ、女心。
まさに、記念すべきクリスマス・イブ。

調子に乗った私は、年が明けてからまた誘った。
私立の受験まで1ヶ月を切っているというのに、何をやっとるのかね状態。
しかし、今度は前回にも増した拒否の言葉が返ってきた。どうやらマフラーの彼女にうっすらと勘付かれたらしい。
「“アンタは●●クンのことが好きなんだ”と言われて、泣かれた。だから無理。」
結局、前回同様、勝手に時間と場所を設定して、彼女に告げた。

あの口ぶりから考えて、今度は絶対に無理だろう、と思いつつ、約束の場所へ。
しかし、      笑みを浮かべながら、またしても、来た!!!
嘘だろう。。。。なんで???(答えや同意を求めちゃいけない相手だと、この時に気付くべきだった)
意外な展開に動揺した私は、照れ隠しと相俟って、つい
「来たの?」
と口をすべらせた。これがまずかった。

その日の映画館はぎっしり満員。仕方なくロビーで次の回を待つことにした。
彼女は下を向き、無言で私の隣に座っていたのだが、突然立ち上がったかと思うと、
「もういやだ。」
と一言発して、映画館を飛び出して行ってしまった。呆然と見送り、その後映画も観ずに映画館を出た私。

翌日学校へ行くと、彼女が私の席へつかつかとやってきた。そして、前日の映画代を私の机の上にバシッと置くと、無言で立ち去った。
彼女の家は学区外にあったから、バスに20分も揺られてやってきたわけだ。その彼女に「来たの?」はまずかった。「付き合ってほしい」も言えなくなってしまった、というお粗末。難しいわ、女心。

男心と女心。その後にしたって、すれ違いの繰り返し。凝りもせず。
♪ 男と女の間には暗くて深い川がある ♪♪ 
『黒の舟歌』、名曲だわ。
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by junec1 | 2007-11-21 18:40 | あの日 | Trackback | Comments(0)

男心、女心 その2

記事タイトルに即して色々書けるかとは思うんだが、このブログでは、嬉し恥ずかし思春期に限定しようと思う。
それ以降の出来事となると、少々生々しかったり、2年かけてやっと出来てきたかさぶたを自分で引っ剥がすような話になりそうで、ちとしんどい。
なので、罪のない前記事の後日談。

強引に押し付けられたマフラーを家に持ち帰った私。翌日には後悔することになる。
突然お誘いを受けた。「今度の日曜、、、、」
当然のように語る彼女に面食らった私は、ちと待てよ的ニュアンスで断った。
すると、「そうだよね。受験近いし、勉強しなくちゃね。」と、一人で納得してる。
勉強なんかしねぇけどな。オレ、いつからアンタの彼氏になったんだ? 好きでも嫌いでもないけど、そういう仲になるつもりはないから。
彼女の友達は本屋でのやり取りを、一体どんな風に伝えたんだ?

それ以後、彼女からの視線が痛い。なので、それまでのことなど何もなかったかのように、普段通りに振舞った。すると、一声掛けただけで照れまくる。
そのうちに差出人不明の手紙が家に送られてきた。
『最近の●●クン(私)の女の子たちに対する態度が以前とは違う。』
身に覚えのない話。というか、もし態度が変わったとすれば、彼女に対してだけだ。
正直、辟易とした。さっぱりわからんわ、女心。

私のような面倒くさがりの小心者は、有り難い誘いにそのまま乗っかった方が幸せなのかもしれない、とは思う。でも、同時に、、、、(いっときだけしか)そういう風にはなれないことも自分で分かっていて、、、、。こういう面で積極的な女性に対しては、思いっきり引いてしまう。思えば、これがその初めての経験だった。

彼女のお誘いは、それまで考えもしなかった思いを私の中に呼び起こした。
【女の子と映画にでも行ってみたいな】
それが、あの二番手の女の子を誘うことへ繋がっていくわけだが。

実は二番手の彼女、マフラーをくれた女の子と仲良し。クラスで一番の友達同士だった。
あぶねぇな、男心。

つづく
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by junec1 | 2007-11-19 21:29 | あの日 | Trackback | Comments(0)

男心、女心 その1

一人の女の子が教室の壁に背もたれて立っていた。両手は制服のポケットに。
つかつかと彼女に近寄った私は、こう言った。
「★★さん、こうしたらどうする?」

私がやったことと言えば、
彼女の体をはさみこむように、(腕を伸ばした状態で)彼女の体(肩あたり)の両サイドの壁に両手をついただけだ。教室には他の生徒もいた。
私の腕をかいくぐれば、何の苦労もなくその状況から脱け出せる。
でも、彼女は信じられないくらいの照れ笑いを見せながら、身をよじるばかりだった。「やめてよ。」の一言もなかった。
私の方もそれ以上何もしていないし、何も言っていない。
気安く口を利いていただけの女の子。特別に仲が良かったわけでもない。
ガキの単なる悪ふざけ。たった十秒ちょっとの出来事。

ところが、たったこれだけのことで、彼女は私の誕生日に手編みのマフラーをくれた。正確に言うと、彼女は他のクラスの友達にそのマフラーを託した。私とその女友達は、放課後の本屋で「受け取って。」 「受け取れない。」の押し問答。
15回目の11月18日だった。

彼女に好意を持っていると勘違いさせたんだろうか。なんとも思っていないからできた悪戯だったんだが。憧れの君には間違ってもできなかった行為なんだから。

ちーともわからんわ、女心。



誕生日おめでとう、junec1
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by junec1 | 2007-11-18 11:00 | あの日 | Trackback | Comments(2)

ある教室の風景 その4 告白

PART 4
卒業後のいろいろ。

自らの身の上や生い立ちについて他人に語ったことは、あまりない。特に若い時は、匂わせたことすらない。このブログにしても、匿名でなければ、絶対にこんなことは書いていない。
やはり常に負い目だった。様々な場面で異端であることを意識してしまう自分。このうえ、他人からそうした目を向けられるとすれば、それは苦痛でしかない。
極力悟られまいとしていたはずで、、、、
自分を守るためにも、誤解されていたほうが気楽。だから、つい、そっちへ走る。
わがままな事に、実はその状況がひどく空しかったりもする。ひどい時には違和感だらけだ。

初めて語った相手といえば、あの二番手の子。彼女からは自分と同じ匂いがした。
彼女が自分の身の上と生い立ちを語ってくれたことで、やっと口を開くことができた。こいつになら自分をさらけ出してもいい。他人の痛みがわかる相手だ、と思えた。
自分を語れる相手なんて滅多にいるもんじゃない。付き合った女性にならしゃべれるってもんでもない。今まで負い目について事細かに語った相手など、彼女と、結婚した相手ぐらいなもんだ。
ましてや、自意識の化け物である若い時であれば尚更。

ところが、世の中には、まるで違う人間がいた。

彼とは中学を卒業してから5年ぶりの再会だった。
夏休みに帰省していた私の元に憧れの君から手紙が届いたんだが、中身がどうもおかしい。文末を見ると私宛の手紙ではない。なんと、彼女は彼への手紙を私宛に送ってしまった。知らんぷりを決め込もうかとも思ったが、どうも気持ちが悪い。結局彼に電話で連絡をとり、直接手渡すことにした。
別に話が弾んだわけでもなかったのだが、彼はこう切り出した。
「オレの家も色々ひどいことあって、大変だったのよ。知らないだろうけど。」
その話なら憧れの君から聞かされて知っていた。それどころか、その後、他の女の子2人からも聞かされた。
よほど口の軽い人間に告白してしまったか、あるいは自分で言いふらしているか。
5年ぶりに会った私にさえしゃべるのだから、おそらく後者だろう。
理解に苦しんだ。何でそんなに語れるわけ? それも顔見知りに。
お前はそれが自慢なのか?幸せなお前らとは違って、俺は苦労してるとでも言いたいのか?
それじゃ中学の頃のお前と何も変わらんだろう。

その後、憧れの君(彼女はおしゃべりだ。彼女に大事なことを打ち明けちゃいけない。青春は憧れに幻滅することなり。どんなおばさんになっているのやら)からこんな話も聞かされた。
彼のアパートに誰それという同窓生(女)が泊まっていった、と。朝起きると彼女の姿はなく、テーブルの上に書き置きがあった。そこには、こうこうこういう文面が書かれていた、、、、、彼はその話を詳しく私に聞かせたのだ、と。
「☆☆クンは怖い人だ。もう会うことはない。」とは、彼女らしい感想だった。
それにしても、お前は告白魔か。
女とのそういう関係についてしゃべりたがる男は実に多いが、手柄話のように語るなよ。実名出された女はどうなる? 男と女は違うだろうに。




あーーーめんどくさい。
結論なしでこの項目終わらせよう。長文疲れた。
この項目のPART 1, PART 2, PART 3, PART 4 に登場した男子生徒は、全て同一人物。
あえて言うなら、「三つ子の魂、百まで」 面白いわな、人間っちゅうやつは。
ということで、よろしくどうぞ。

悪口大会にするつもりはなかったんだけど、ま、それでもいいわ。

オワリ!オワリ!! 強制終了!!!
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by junec1 | 2007-11-02 11:41 | あの日 | Trackback | Comments(4)

ある教室の風景 その3 三者面談

PART 3
受験高校(県立)を決定するための三者面談。
なぜか父親がやってきた。
入れる学校を受けりゃいいんだろ、ぐらいにしか考えていなかった私には、苦痛以外の何物でもない。
見栄っ張りの父親と横暴な教師の話し合いが進む中で、私は無言。
大人2人の、“相手へ失礼のないように” と配慮しながらの会話。漂う空々しさがたまらなかった。
「今までの成績から判断すると★★高校ということになりますかね。」
「有難うございます。充分だと思います。」
あれ? 高校はやっぱり●●高校じゃなきゃ って言ってたろうが。
「どうです?◆◆クン、受験勉強頑張ってますか?」
「なかなか親の思うほどには。」
受験勉強なんて、これっぽっちもやってねぇよ。大体、おめぇ、オレと一緒に暮らしてねぇだろうが。
そっから先は何も覚えてない。ろくに聞いてなかったし、せいぜい5分位の話し合いだったんじゃないだろうか。
何か言いたげな父親を避けるため、友人の輪に戻る。とにかく、早く帰って欲しかった。

私の通っていた中学は、市内でもかなりのマンモス校。1クラス50人近く居て、それが10クラスもあった。三者面談も何日かに振り分けられていたと思う。かなり頑固で横暴な教師だったから、本人や父兄の高望みが通るわけもなく、面談はせいぜい一人当たり10分ほどで片付いていた。
ところが、30分近く経っても終わらない奴がいる。
「もめてるみたい。」
「誰?」
「●☆★○」
「なるほどね。」
・・・・・・・・・・
やっと終わったと思ったら、面談をやっていた小部屋から本人が血相を変えて飛び出してきた。紅潮したふくれっ面。今にも泣かんばかり。
男のああいう顔を初めて見た。いや、それ以後も見た記憶がない。
どうやら、親よりも本人自身がゴネていたらしい。
「どうしても●●高校じゃなきゃ嫌だ。受けさせてくれ。」
「駄目だ。無理だ。」
の押し問答で30分。結局、彼の願いは叶わなかった。
まだ15歳、高校卒業したって18歳だ。
●●高校は、あの時の彼にとって何だったんだろう。
憧れ?ブランド?合格が自分にとっての使命だった? ●●高校でなければ人生の敗残者?

プライドの高い彼が味わった、初めての挫折だったのかも。皆が自分に一目置くことを常に望んでいた彼。日頃の、級友を見下しているかのようなあの振る舞いからすれば、受け入れがたい屈辱だったんだろう。

自分の価値を認めさせる尺度が高校の名前しかないとすれば、悲しい話だが、、、、、あいにく、周囲の人間は彼の学校のことなど気にもしていなかった。
「そんなことよりも、、、、」

つづく
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by junec1 | 2007-10-31 10:00 | あの日 | Trackback | Comments(4)

ある教室の風景 その2 言いわけ

憧れの彼女ではなく、
他の子(記事『ガード』を参照)を映画に誘った理由についての誠実な考察 ( ´,_ゝ`)プッ

憧れよりも気になる子。二番手を選ぶ気の弱さ。

誘いたい気持ちはやまやま。喉元まで出掛かるものの、やっぱり断られるのが怖い。
彼女とは23歳ぐらいまで友達として交流があった(彼女の恋愛相談にまで乗った!)が、
大学生として東京でたまに「よっ、久しぶり」っていうのと、多感な中学生じゃ訳が違う。
彼女と自分がこの狭い街を2人で歩くなど、想像できようもない。
、、、、、、やっぱ、幾らなんでも綺麗すぎた。箱入りだったしな。

じゃ、他の子だったら気が楽?
いやいや。
誘った瞬間に足がガクガク震え、そばの机にへたり込んだw
実は、小心者であることを思い知らされる。

うぶでカワユカッタ σ(゚∀゚ オレ!! よ。

つづく
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by junec1 | 2007-10-30 22:59 | あの日 | Trackback | Comments(2)

ある教室の風景 その2 憧れ

PART 2
なぜかその子とは隣の席になる。くじ引きによる席替えなのに3回も(1回は通路を隔てた隣)。
おかげで、そのクラスの女子の中で一番仲が良くなった。彼女にとっても、私がクラスで一番仲の良い男子だったはず。
彼女とは中2の時も同級生だった。でも、その時にはほとんど口を利いたことがない。彼女を除いた全ての女子と気軽に話ができた私だったが、彼女だけは駄目だった。
そう、まともな初恋っていえば、あれになるんだろうな。とにかく、性格などわからないまま顔に惚れた。お嬢様っぽくって綺麗なんだが、それを鼻にかけるでもない。
卒業してから知ったことだが、同じクラスの男子はもちろん、他のクラスのあいつもこいつも彼女に憧れていた。学年で一番人気。でいながら、彼女が誰かと付き合ってるという噂話すらない。後年、他の女の子から聞いたところによると、手紙を渡されたりしていたみたいだが、取り合わなかったらしい。
で、
隣の席になれば、いやでも口を利くしかない。
一日目にして「なーんだ、こんな子だったのか。」ということになる。
確かにお嬢様。ちょっと世俗にうとい箱入り娘。ネンネって感じだった。
俄然、学校が楽しくなった。冗談飛ばしまくる毎日。彼女の笑顔が生きがい。たまに学校をサボっていた私だったが、あの頃は皆勤賞(笑)
そんなある日だ。
その日も仲良く楽しく会話が弾んでいたのだが、、、、、
ある男子が彼女の元へ近づいてきた。
彼女の前の席に後ろ向きに座ると、1枚のメモを差し出した。
言った言葉が、
「●●さん、これ、まだ?」
そのメモには 『生理』 と書いてあった。
そいつはニヤニヤしながらさっさと立ち去ったが、彼女はその途端に口を結んで下を向いてしまった。耳まで真っ赤だ。
ついさっきまで快活にしていた彼女が一言もしゃべらない。
恥ずかしい盛りの年頃は私も一緒で、こんな時どうしたらいいのか察しがつかない。 男の私が何か言ってもいいものなのか? そんなことしたら、余計恥ずかしくなるんじゃないか?
どのくらい間があったろう。
「●●さん、一本頂戴?」と声をかけてみた。うつむく彼女の髪の毛をつまみながら(アホデスワ)。
彼女の顔に笑みが戻り、「やーだ。」と軽く拒否された。
、、、、、、それにしても、あいつ、、、、、、

つづく
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by junec1 | 2007-10-30 15:50 | あの日 | Trackback | Comments(2)

ある教室の風景 その1 ポスター

長編になる予感。

PART 1
「映画のポスター欲しい? だったらあげるよ。」
「どんなの持ってるの?」
「とにかくいっぱいあるから。●●座でもらったやつがほとんど。」
「頼めばくれるの?☆☆じゃ1枚幾らで売ってるよ。」
「上映終わったやつが棚に一杯重ねてあったから、頼んだんだよ。そしたら好きなだけ持って行けって。」
「ほんとにいいの?」
「うん。貰ったのはいいけど、置き場所に困ってるから。好きそうなの持ってきてあげるよ。」
翌日大量のポスターを抱えて学校へ。
休み時間にその子がポスターを選んでいると、2人ばかり女の子がやってきて、ああでもないこうでもない。
「持って帰るの面倒だから全部あげるよ。」
3人はそれぞれに自分の欲しいものを選んだ。当然最初に約束した子(故人)が一番たくさん持って帰ることに。20枚以上あったと思う。
彼女は教室後部のカバン棚の上にそれを丸めて置いておいた。そこぐらいしか置き場所がなかった。
放課後、その子が「ポスターがない」と騒ぎ出す。「ここに置いておいたのに。」
それを聞いていたある男子。
「ああ、そこにあったやつならゴミかと思って燃やしたよ。」
なんと、そいつはポスターを1枚残らず焼却炉の中へ放り込んでいた。
それを聞くや、彼女が泣き出した。慰める友達。
「ゴミかと思って」なんて言い草が悪意の臭いプンプンだ。
見りゃぁわかるだろ。ゴミなわけがない。
奴は彼女が楽しそうにポスターを選んでいるのを見ていたはず。
それが証拠に、泣いている彼女を見ながら薄笑いを浮かべている。
なんでこういう、人の気持ちを踏みにじるような、ひどいことをするわけ?

男のやきもちだ。

つづく
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by junec1 | 2007-10-30 10:27 | あの日 | Trackback | Comments(2)

ガード

ガード 【guard】
 攻撃や危険から身を守ること。また、そのためのもの。防御。

男女間においてよく口にするのが、「ガードが固い」 云々。
彼女たちは何から身を守っているんだろうか?
男は皆狼だから、つけこむ隙を与えないように?
どこかかけひきの匂いがして、お互い楽しんでる風だ。
私は昔から面倒くさがりなので、その手のゲームは苦手。
いつだって剛球一直線(?)

ガードに関するたった一つの思い出。

既出の、、、写真を見せてくれた女の子。
実は、彼女とは中3の時に 2回ばかり 2人で映画を観に行ったことがあった。
彼女に関しての風評は、結構はっきり物を言うボーイッシュな女の子。肩で風切るタイプ。
21歳での再会。昔話に花が咲いて意気投合し、それ以降一緒に飲み歩くようになった。
年齢相応の女性らしい身のこなしを見せるようにはなっていたが、基本、何も変わっていなかった。
同級生の気安さか、相変わらずポンポン言ってくれる。
「もうちょっとオブラートに包んで言ってくれない? キツイなぁ(笑)」
「キツイかな? 私が打たれ強くしてあげる。」
毎度その調子。

でも何度か飲みに行っているうちに私の中に確信めいたものが。
思い切ってぶつけてみた。
目の前の人間に対する興味。かけひきじゃない。

「あのさ。アンタ、照れ屋なんだよな? そういう物言いも照れ隠しだろ。」
一瞬彼女の表情が変わる。
「見透かされまいとして肩肘張ってるよな、昔から。」
「・・・・・・」
「それをわからない奴。たいていの奴がそうだと思うけど、誤解してるよな、アンタのこと。」
彼女は私の顔を見ながら一言だけ発した。
「、、、やな奴。」

ガードが崩れた ^^;
それ以後、それまでに見たことのない彼女を知ることになる。

つづかない。
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by junec1 | 2007-10-27 11:13 | あの日 | Trackback | Comments(4)

父親

小学校へ上がる前の記憶といえば、ごくわずかだ。

肩をはずす癖があったため何度も病院へ連れて行かれたこと。
上の弟が近所の悪ガキにビンで頭をかち割られ、砂場が血に染まったこと。
下の弟がまだ赤ん坊のうちにどこかの家へもらわれていったこと。
目の前で父親と母親が喧嘩。母親が家を飛び出し、父親もいつの間にか姿がなかった。泣きじゃくる弟を連れて家の外に出て、タクシー会社の前で運転手さんに呼び止められた。私の要領を得ない説明を聞いた彼は私たちにお菓子を買ってくれ、「きっとお母さん帰ってくるから、お家で待ってな。」と言ってくれた。
その弟もいつの間にか家からいなくなっていた。
そして、私も父親にある家へ連れて行かれ、「今日からこの人をお母さんと呼べ。」と言われる。泣きじゃくっておしっこを漏らした私。鬼の形相で風呂場へ連れて行った女性が父親の本妻だった。その日の夜中に雨戸を叩く音。母親が私を連れ戻しに来た。私たち親子は通りかかったマイクロバスに拾われる。

どれもこれもろくな記憶じゃない。

数年後、父親と本妻は協議離婚。
しかし、彼はその時既に3人目の女を作っていた。

あれは小学5年の頃。
ある日、母親は私を連れてあるビジネス旅館へ乗り込んだ。父親はそこで3番目の女と旅館暮らしをしていた。そこで繰り広げられた修羅場は今でも覚えている。
その夜、母親の口から全てのいきさつを聞かされた。
それまで住んでいた家を引き払い、母親は夜の仕事を始めた。慣れない仕事から帰った母親は何度も布団の中で声を殺して泣いていた。馬鹿な男どもに悔しい思いをさせられたんだろう。
父親の目から身を隠すように暮らしていたのだが、狭い町、とうとう見つけられてしまう。それ以降、子供が見なくていいもの、いや、見ないほうがいいものを何度も見た気がする。

父親の姿を最後に見たのは、私が16歳の時だったろうか。
3番目の女との間に男の子をもうけながら、「お前たちと暮らしたい。」と申し出てきた父親を私が拒絶した。その後、彼は3番目の女と結婚。
それから10年もしないうちに、持病をこじらせて死んだことを人づてに聞かされた。死に目には会っていない。父方の親戚が「●●(私)はちゃんと籍に入ってる子なんだから葬儀に呼ぼう。」と説得したものの、彼の妻が首を縦に振らなかったという。
近年まで命日も知らない・墓も知らない状態だったのだが、父方の親戚と関わる機会があり、初めての墓参りを去年済ませた。
彼の妻も彼を追うように30半ばで早死にし、その墓に一緒に埋葬されていたが、今更どうでもいい。

父親は、危うく命を落とすところを生きながらえた人物。せっかく拾った命なら「大事にしよう。」と考えればいいものを、彼の場合全くの裏目に出た。生き残ったことがコンプレックスになり、好き勝手やり放題。迷惑かけ放題。
彼の口癖は図らずも
「俺なんか、いつ死んだっていいんだ。」だった。

つづく
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by junec1 | 2007-10-24 03:55 | あの日 | Trackback | Comments(4)