Everyday I Have The Blues

男心、女心 その3

憧れの君はどうしても誘えない。玉砕が怖い。彼女は別格なのだ。
それじゃ、その代わりは誰でもいいのか、と言えば、そんなわけもない。
憧れの君を除けば、二番手の彼女しか考えられなかった。マフラーの一件は何の関係もないし、友達であるとかも、関係ない。
好きなんだかどうなんだか、はっきりしないけど、やたら気になるクラスメイトって居なかったろうか?

「一緒に映画行かないか?」
足がガクガク震えた。立っていられず、そばの机にへたり込む。
「えー、何の?」
「★★★★」
「だけど、まずいよ。」
「何が?」
「だって、私友達だから。★★の気持ちわかってるだろ?」
「オレが映画行きたいのはアンタだから。」
この、自分でも予期していなかった一言で、スイッチが入ってしまった。もう行くしかない。引き下がれない。教室の一角に居る憧れの君も眼に入らない。
「モテる男はつらいな。」
「やめろよな、そういう言い方。」
「でも、やっぱりまずいよ」
そこから先は堂々巡り。かなり長い時間話したが、とうとう、ウンとは言わなかった。
長い時間説得(笑)していると、いつの間にか強気になってくる(爆
私は勝手に時間と場所を設定して、彼女に告げた。
「待ってるから。」

小心者ゆえ、おそらく来ないだろう、とネガティブに考えていた。
しかし、      来た!!!
怖いわ、女心。
まさに、記念すべきクリスマス・イブ。

調子に乗った私は、年が明けてからまた誘った。
私立の受験まで1ヶ月を切っているというのに、何をやっとるのかね状態。
しかし、今度は前回にも増した拒否の言葉が返ってきた。どうやらマフラーの彼女にうっすらと勘付かれたらしい。
「“アンタは●●クンのことが好きなんだ”と言われて、泣かれた。だから無理。」
結局、前回同様、勝手に時間と場所を設定して、彼女に告げた。

あの口ぶりから考えて、今度は絶対に無理だろう、と思いつつ、約束の場所へ。
しかし、      笑みを浮かべながら、またしても、来た!!!
嘘だろう。。。。なんで???(答えや同意を求めちゃいけない相手だと、この時に気付くべきだった)
意外な展開に動揺した私は、照れ隠しと相俟って、つい
「来たの?」
と口をすべらせた。これがまずかった。

その日の映画館はぎっしり満員。仕方なくロビーで次の回を待つことにした。
彼女は下を向き、無言で私の隣に座っていたのだが、突然立ち上がったかと思うと、
「もういやだ。」
と一言発して、映画館を飛び出して行ってしまった。呆然と見送り、その後映画も観ずに映画館を出た私。

翌日学校へ行くと、彼女が私の席へつかつかとやってきた。そして、前日の映画代を私の机の上にバシッと置くと、無言で立ち去った。
彼女の家は学区外にあったから、バスに20分も揺られてやってきたわけだ。その彼女に「来たの?」はまずかった。「付き合ってほしい」も言えなくなってしまった、というお粗末。難しいわ、女心。

男心と女心。その後にしたって、すれ違いの繰り返し。凝りもせず。
♪ 男と女の間には暗くて深い川がある ♪♪ 
『黒の舟歌』、名曲だわ。
[PR]
by junec1 | 2007-11-21 18:40 | あの日 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://rory5990.exblog.jp/tb/7733629
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< ブツ その1 男心、女心 その2 >>