Everyday I Have The Blues

実像

あのアスピリンスノーは16年間も妻を騙し続けていたのだという。
家庭にあっては申し分のない夫で、足の悪い妻の面倒もかいがいしく看ていた。
二重人格者としての16年間がそこにあるわけだが、妻は今現在離婚を考えていないという。
金銭的な問題がネックにあるとのことだが、まだ夫のかつての愛情を信じたい気持ちがあるのかどうかについては、判然としないそうだ。
たった半年間の出来事でも許せないことがあるわけだから、まさに人それぞれなのだろう。

ひとたび負の部分があらわになれば、どうしたってそちらが実像という話にされる。完全なる人間などというものが存在しないにも関わらず。
事柄の性質が違うにせよ、私自身にもこういう評価がくだされることはありうるし、逆に私が断罪する立場になることもありうる。。。。と、考えてしまう。
過去と途絶した人間存在などというものはあり得ないはずで、、、、
逮捕されるその時まで、30余年にも渡り妻にとって申し分のない夫であったとすれば、
その彼の姿もまた実像だったと考えるのは、大甘に過ぎるのだろうか。

使い古された言葉の意味を考える。
罪を憎んで人を憎まず。

もし将来、彼が妻との絆を失うことになれば、それは彼が犯した罪に対する代償として、甘んじて受けなければならない罰なのだろう。
彼に押された烙印が取り返しのつくものなのか、つかないものなのか。
どちらにせよ、どうにでも転べる年齢でもない。
彼が自分の現状に疲弊し、残された生の時間を意識する時、彼の心を潤してくれるものは一体何なのだろうか。
あの教育者としての輝かしい日々? 妻との穏やかだった生活?
その時、不完全な存在である人間たちは、「お前の実像はそんなところにはない。弱音を吐くな。」と言うのかもしれない。
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by junec1 | 2007-11-03 05:02 | 気になる
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