人見元基。
この人を語るときに用いられる形容といえば、脅威のハイトーン・ヴォイス!その声量といいパワーといい、二言目には《日本人離れした》と表現されました。でも、これちょっと違います。なぜそこまで卑下した物言いになってしまうのか。もうそういうレベルじゃありませんから。完璧にワールド・クラス。世界のどこに出しても恥ずかしくないのではなく、彼ほどに歌えるロック・ヴォーカリストは世界中を探してもそう数多くはいないです。そのシャウトを聴けば全盛期のROBERT PLANTやIAN GILLANでさえ裸足で逃げ出す。私の尊敬するPAUL RODGERS先生に匹敵する名ヴォーカリストなのであります。(絶賛)
そして偉大なのはこれら先駆者のコピーではないという点です。もうほかの誰でもない。一声発しただけで人見元基。え?それなら現役世代にもいるって?
確かにハイトーンは近年J POPの定型とも言えるわけですけど、この人のような圧倒的な表現力を持った人は残念ながら・・・。そう、たとえどんなハードなナンバーであっても、その中で情感あふれるメロディーを歌い上げてしまう。自分に都合のいい節回しや日本語をポップスのリズムに乗っけるためにハイトーン出してるわけじゃないんです。
もちろん低音域だって素晴らしいですからね。彼らのバラード曲聴いてみてください。ワイルドでありながら、且つ心の琴線震わせる情感。この手の音楽を毛嫌いする人たちにこそ是非一度賞味して欲しいものです。
轟き渡る雄叫び(笑)、有無を言わせぬパワーと声量。あまりにも豊かな表現力。それゆえに時として「息苦しい。くどい。」と評されることも。でも、くどくないROCKなんて・・・。
さて、次回は VOW WOW 本体に話題をシフト。